ドーンセンターで学生ビジネスコンテスト-中小企業との架け橋に

「夢造-yumezou-2011」の参加学生たち

「夢造-yumezou-2011」の参加学生たち

  • 0

  •  

 大阪市のドーンセンター(大阪市中央区大手前1)で8月30日、関西の学生によるビジネスコンテスト「夢造-yumezou-2011」が行われる。

大阪・守口市から生まれたヒット商品「KATAPON(かたポン)」

[広告]

 コンテストを企画・主催するのは、学生の夢をかなえる場をつくることを目的とする学生団体「TEAM-UCP」。やる気のある学生の夢や思いを形にすることと、そうした若い力を必要とする中小企業とをコーディネートすることを目的に今年4月に結成された。立ち上げのきっかけは代表の清水昭安さん(同志社大学3回生)が昨年、ベンチャー企業でインターンシップをしたことからだという。「現場で働いたことで中小企業のすごさを感じた。大企業志向に陥りやすい学生に進路の選択肢を広げられたら」(清水さん)。メンバーは関西在住の18人の大学生で構成され、今回のビジネスコンテストはその第1回の大きなプロジェクトとなる。

 コンテストのテーマは昨年から今年にかけて大ヒットした商品「KATAPON(かたポン)」の第2弾を考えるもの。「KATAPON(かたポン)」は、洗剤などを入れる容器を片手で操作できることが受け、発売から1年で1万3000個以上売れた。開発したのはプロトワーク(守口市)。本来携帯電話の試作品などの加工を専門に行う会社だが、同社の田村常之進社長(39)は「われわれのような中小零細企業では次々と商品を開発する体力がない」と打ち明ける。「かたポン」の第2弾も社内で検討しているものの、なかなか決め手に欠いているという。

 「単に学生の研究発表で終わるのではなく、ビジネスで実用化できるような結果が出せるコンテストにしたい」(清水さん)。コンテストの予選を通過したのは、「N<F」(同志社大)、「choco」(同志社大)、「濱ちゃんズ」(龍谷大)、「D.I.G」(同志社大、大阪芸大、大阪府立大)、「teamRITO」(同志社女子大)、「D produce」(龍谷大)、「チームえいと」(龍谷大)、「Honey Come」(龍谷大)の8チーム。本選では各チーム15分程度のプレゼンテーションを行う。「技術、コストを超えた学生たちの自由な発想に期待したい」(田村社長)。

 コンテストは12時30分スタート。一般公開され、入場無料。詳細は専用ホームページで確認できる。

  • はてなブックマークに追加

京橋経済新聞VOTE

あなたのお住まいはどちらですか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース