大阪市内随一の梅どころ･大阪城梅林で現在、一重野梅（ひとえやばい）、八重野梅（やえやばい）などの野梅系品種が見頃を迎えている。

多くの人でにぎわう早春の大阪城公園

　内堀の東側約1.7ヘクタールの広さに「早咲き」の「寒紅（かんこう）」、「普通咲き」の「白加賀（しろかが）」、「遅咲き」の「豊後梅（ぶんごうめ）」など約100種類、約1,270本の梅が植えられている大阪城梅林。梅林は、大阪府立北野高校の卒業生（六稜同窓会）が開校100周年事業として、22品種880本の梅を大阪市に寄付したことを受け、1974（昭和49）年に開園。｢大阪の梅の名所｣と知られている。

　寒波の影響もあり、例年に比べると1週間ほど遅れて咲き始めたが、現在は一重野梅や八重野梅などの野梅系品種が見頃を迎えている。一眼レフカメラで撮影する人、絵を描く人、梅の木の下でのんびりと過ごす人などで、にぎわいをみせている。

　川西から来たという絵画サークルの藤原玲子さんは「本来、梅の花は白く咲くので色づけが難しい。大阪城梅林は紅梅が多くあるので色づけがしやすい」と話す。梅林に姿を見せているメジロやヒヨドリらのホバリング姿をとらえようと、カメラをのぞきながら待つ人の姿も多く見られる。

　開放時間は10時～16時30分。無料。梅林内では3月21日まで、「庭木と梅の相談室」も開設している。梅林の見頃は3月上旬まで。