「ミルクツアーニッポン2011~地域のこだわり牛乳・乳製品展示会」が2月10日、大阪マーチャンダイズ・マート(大阪市中央区大手前1)の展示ホールで開催された。
全国農協乳業協会が主催する同展は、牛乳・乳製品の普及と消費拡大のために地域の特性を生かしたユニークな商品を取り扱う企業・組合が一堂に集まる、日本最大規模の牛乳・乳製品の展示会。
昨年に続き2回目の開催となる今年は、全国各地から33社200商品が出店。食品・流通関係者や栄養士などの来場が多く、看板商品や開発中の商品などの試食品を用意したブースでは、出品製品を吟味しながら、名刺交換、情報交換などが行われた。
すしや巻きずしなどを販売する「古市庵(こいちあん)」では、新商品として準備中のライスペーパーと古代米にチーズをかけた「すしピザ」を出品。商品開発担当の尾林理一さんは「百貨店だけでは将来が見えてこないと思い宅配サービスを始め、宅配すし店としてほかとは違う特色を出そうとすしピザを考案した」と話す。今回の来場者の反応を踏まえて800円~1,000円で商品化に取り組む予定だという。
「ひまわり乳業」では、「トマトヨーグルト」「青汁ヨーグルト」などのフレーバーヨーグルトのほか、2006年にロシアの宇宙ロケットに乗せて生き残った乳酸菌を培養して作った「宇宙を旅したヨーグルト」、冨田ファームの牧草の風味漂う牛乳を飲んだ人たちの反応から命名された「こんな牛乳のんだことない」などのユニークな商品が並び、注目を集めていた。
1月に開催された東京・池袋の会場で人気だった東京・多摩酪農家発の「東京牛乳(メイトー)」や、和食料理店から生まれた酒粕と牛乳を合わせた「雪ミルク(北のおみや)」などの商品も並べられた。
来場者で食品メーカー営業部に勤める女性たちは「野菜を使ったヨーグルトがおいしかった」「普段商品を開発する時は味をイメージしやすいように作るが、黒いバニラアイスという商品がバニラと黒というギャップが狙いと聞いて衝撃を受けた」などと感想を述べた。