脱サラ2人が地元・京橋に立ち飲み店-高校時代の約束果たす

店名に、電車1本の間に1杯飲んで帰るという思いが込められている「でんいち」

店名に、電車1本の間に1杯飲んで帰るという思いが込められている「でんいち」

  • 0

  •  

 JR京橋駅すぐの場所にある京橋一番街(JR環状線高架下)に11月6日、立ち飲み店「でんいち」(大阪市都島区東野田3、TEL 06-6358-6869)がオープンした。

[広告]

 店主の花本崇文さん(28)は、先日まで大手メーカーで働いていた営業マン。カウンターを仕切るのは、花本さんの高校時代の親友である高橋孝史さん(29)。2人は高校時代、「いつか一緒に店を持とう、と誓い合った仲」(花本さん)だという。

 立ち飲み屋がひしめくJR京橋駅周辺には、現在19店もの立ち飲み店がひしめき合う(編集部調べ)。その多くは古くからの老舗で、昼からお客が入りきれなくなるほどの人気店。そこに参入するうえで、同店がウリとするのが、2人のサラリーマン経験。1日に52万人が利用する京橋駅(JR・京阪・地下鉄含む)では、一度改札を出なければ乗り継ぎができない。そこに立ち飲み店が多い要因があると花本さんらは分析した。「サラリーマンが会社帰りに気軽に利用できて、いろいろな思いを共有できる店」(同)を目指す。

 オープン初日、対象はサラリーマンという店主らの思惑をよそに、「2人のイケメンに引かれて思わずきちゃった」という40代~60代の女性客が数多く立ち寄った。さらに、この女性客らが道行く人々に声をかけたため店は異様な盛り上がりを見せた。高橋さんは「大好きな地元・京橋で商売ができる幸せを感じている。人と人との結びつきが深いこの街でずっと頑張っていきたい」と感慨深く話した。

 店舗面積は10.64平方メートル。生ビールは1杯=400円(2杯目からは350円)、「こだわりの一押しメニュー」(同)は「どて焼き」(280円)。客単価は1,000円~1,200円。

 営業時間は17時~23時。

  • はてなブックマークに追加

京橋経済新聞VOTE

あなたのお住まいはどちらですか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース