大阪歴史博物館で「北原照久コレクション展」-昭和の玩具・漫画が一堂に

電動鉄腕アトム(1964年)など、漫画の主人公をモチーフにした戦後のおもちゃを語るうえで欠かせない資料。ほかにも時代背景が色濃く残ったコレクションがズラリ

電動鉄腕アトム(1964年)など、漫画の主人公をモチーフにした戦後のおもちゃを語るうえで欠かせない資料。ほかにも時代背景が色濃く残ったコレクションがズラリ

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 大阪歴史博物館(大阪市中央区大手前4、TEL 06-6946-5728)で4月18日、特別展「昭和のおもちゃとマンガの世界-北原照久・大コレクション展-」が始まった。

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 同展は、テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」でも知られるおもちゃコレクター北原照久さんが収集したコレクションを紹介するもの。ブリキ玩具ほか、セルロイド人形、雑誌、付録、お菓子のおまけ、広告看板、ポスター、企業マスコットなど北原さんが約40年かけて収集してきた中から2,200点に及ぶ資料を展示する。古くは明治時代のものもあるが、主に1950年~60年代の昭和のものが中心。

 「単に懐かしむにとどまらず、その時代の生活・世相・歴史を語る資料。昭和の記憶を呼び起こす展示になれば」と同館学芸員の伊藤さん。「戦前・戦後・高度成長など、それぞれの時代が色濃く表れた資料ばかり。大きな時代の変化を経験した『昭和』という時代の理解を深める機会にもしたい」とも。

 ブリキ玩具以外のコレクションは常設展示しているところがなく、今回展示されている資料のほとんどが普段は倉庫に眠っているものばかりだという。「北原コレクションがこれほど大規模に並べられるのは初めてのこと。普通では見ることができない貴重な資料を見ていただくチャンス」(企画協力・トイズプランニング担当者)。資料の中には、北原さんのコレクション第1号「ゴミ置き場で偶然拾った」という柱時計や、1930年代に大阪の会社で製造されたおもちゃ「クレーンゲーム」などの興味深いものも含まれる。

 公開前日の内覧会には、体験学習の子どもたちや、平城遷都1300年記念事業のマスコットキャラクター「せんとくん」、地元(中央区)のマスコットキャラクター「ゆめまるくん」も参加。せんとくんは公開初日の4月18日にも登場。平城京よりもさらに古い「難波宮(なにわのみや)」の歴史を勉強するという名目で同館を訪れた。

 開館時間は9時30分~17時(金曜は20時まで)。火曜休館(5月4日は開館、6日休館)。観覧料は、大人=600円(前売り500円)・高大生=400円(前売り350円)。6月21日まで。5月4日には北原さんの記念講演会も開催。

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