京橋駅「朝の月イチ清掃」30回目に-JR社員はじめ京阪社員、地元住民ら一丸で

作業終了後の記念撮影。30分間の清掃で集まったゴミは空き缶、ペットボトル、タバコの吸殻、破損した傘が多かった

作業終了後の記念撮影。30分間の清掃で集まったゴミは空き缶、ペットボトル、タバコの吸殻、破損した傘が多かった

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 毎月5日、午前10時から実施している京橋駅の朝清掃が、8月5日で30回目を迎えた。同日清掃にはJR京橋駅の社員、京阪電車社員、駅キオスク関係者、関連清掃会社、日本旅行社員、さらに京橋で商売する地元住民らまで総勢約50人が集まり、一丸となって活動した。

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 もともとJR京橋駅の若手社員が自発的に行っていたという同清掃。「京橋駅のイメージアップ」を目的に、定期的に実施するうちに関連会や京阪電車の社員などが自主参加するようになり、今日に至っているという。

 30度を超える炎天下、汗で制服を濡らしながらゴミ拾いや草刈り作業をする社員たち。足元に転がる空き缶類をはじめ、タバコの吸い殻、破損した傘などを効率よく撤収していく。「法面(のりめん)」(=土砂崩れなどを防ぐ芝草の斜面)と呼ばれる地上約2メートルにある斜面にもゴミは散乱、作業はヘルメットをかぶって行われた。

 初めての参加者が多く集まった今回。京橋駅南口近くで不動産賃貸「アイケイホーム」を営む川崎勝郎さんは「毎日お世話になっている京橋駅をきれいにしたい」という思いで参加したという。同じく初参加となった、京橋駅南口近くで学習塾「アウィリーズ」と行政書士事務所を経営する芳川恒徳さんも「せっかく京橋に開業したので地域に貢献したい」と時間の都合をつけて駆け付けた。

 30分間の清掃終了後、JR京橋駅の新入社員・平田剛さんは「自分たちが働いている場所がこんなに汚れているとは。思った以上にゴミが多かった」と驚きの様子を見せた。京阪電車大阪エリア統括駅長の川端康雄さんも「タバコの吸い殻が目立った。少しでも駅を利用するお客さまにとって気持ちいい場所になるようもっと清掃に力を入れていきたい」と意気込みをみせた。

 今回は特に多くの参加者が集まったという30回目の清掃日。清掃具片手に作業する胸に統一されるのは「わが街・京橋」への愛情。「今後もぜひ地域の皆さんと一緒にやっていきたい。毎月5日に京橋駅の日本旅行前集合で実施しているので多数の人に集まってほしい」(JR京橋駅大森孝史副駅長)と多くの参加を呼びかけている。

 なお、集めたペットボトルのキャップやプルタブは、ワクチンや車いすの引き換えを目指し寄付に充てる。「ただ清掃するだけではなく、地球環境一環への取り組みなども同時に行っていきたい」(JR京橋駅今川正和駅長)。

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