
大阪城サマーフェスティバル参加事業の一つ「大阪・アジアアートフェスティバル」の第1弾となる映像イベント「Asian streams 2007」が7月25日、大阪ビジネスパーク円形ホール(大阪市中央区城見2)で開催された。
イベントは、第一線で活躍するコンテンツビジネス界のプロデューサーが、CGアニメクリエーターを、かつてのテレビ番組「スター誕生」同様に公開スカウトする内容で、今年で3回目。
第1部「金の卵クリエーター・プロモーション・ステージ2007」は、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」などで知られる声優の宮村優子さんを司会に迎え、審査員には、東映アニメーション、ガイナックス、毎日放送、朝日放送、関西テレビ放送、電通、DLEをはじめ、中国、韓国、インドなど海外も含め、「大物」スカウティング・ボード・メンバーがそろった。
ステージでは、日本、中国、韓国の参加クリエーター10組が自作CGアニメーションの上映とプレゼンテーションを行う。作風は多彩で、3DCGと手書きアニメーションを合成したものや、実写とアニメーションの融合など、新たなCG表現へのアプローチも含まれる。
そうした中、3匹の猿が楽器を手にすることで進化を遂げ演奏を始めるという、椙本晃佑さんの作品「FULL MOON PARTY」が高評価を得、当日最多の8社からスカウトを受けた。同作は、終了後の観客アンケートでも最多投票を獲得して「みやむ~賞(観客投票の賞)」も受賞した。
第2部は「スーパートークステージ」と題して、椎木隆太さん(DLE社長)と武田康廣さん(ガイナックス取締役アニメーション製作本部長)によるプレゼンテーションやトークがあり、それぞれの活動内容紹介をはじめ、世界のアニメーション最新情報や今後のアニメーション業界の課題などを披露した。