「だんじり文化を知ってほしい」-内代小学校で都島だんじりばやし講聴会

各町独自のおはやしや踊りを体育館の舞台で披露。写真は都島神社のだんじりばやし

各町独自のおはやしや踊りを体育館の舞台で披露。写真は都島神社のだんじりばやし

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 内代小学校(大阪市都島区内代町3)の講堂で4月29日、「都島だんじりはやし講聴会」が開催された。主催は都島区だんじり協議会(善源寺町1)。

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 同会は、地域住民に都島区のだんじり文化の認知・継承を目的にしたもの。都島神社地車講、内代地車奉賛会、櫻宮地車はやし保存会、櫻宮御旅所、楠善友会、日吉地車保存会の都島区内各町の5団体が集まり、1回目の講聴会が行われた。講聴会には都島区長も訪れ、あいさつした。

 当日は、各町2回にわたり、伝統のだんじりはやしを披露。「それぞれのだんじりはやしの違いを聞けるのが見どころ。実際の祭り以外でおはやしを改めて聞くことができる場はこれが初めて」(同協議会会長・西村浩志さん)。

 だんじりは大阪市や阪神間の「上(かみ)だんじり」と、岸和田型の「下(しも)だんじり」に大きく分けられる。やりまわしの下だんじりとは違い、都島地区のだんしりは、鳴りもの中心の上だんじり。下だんじりに比べ100年ほど歴史が古いという。町ごとに独自のおはやしがあり、飾りや踊り、太鼓の鳴らし方などにも違いがある。

 「都島は月1回、都島神社で練習している。本番直前の7月2週目からは毎週夜に集まって練習する」と西村さん。「誰でも参加できるので、都島に住んでいる人やお子様に気軽に集まっていただきたい。世代を超えたコミュニケーションが少なくなった今、いろいろな人とのふれあいにもなるし、縦社会もしっかり学ぶことができる」とも。

 ビラまきやインターネットで地域住民らに呼びかけ、この日は地元以外からの参加もあった。「みんな一丸となって取り組むことができたし、お客さんも大勢きてくれた。1回目にしては盛況」と西村さん。「だんじり祭りが続いているからこそ都島から離れられない。地元を大切にして活気付けたい」と思い入れを語る。「今は子どもや若者の参加率が少ない。今後は、鳴りもので区内のいろいろな小学校を回っておはやしを知ってもらい、区内のだんじりをすべて集めてパレードができれば」(同)と意気込みも。

 だんじり祭りは、7月11日・12日=日吉、18日・19日=内代、20日・21日=櫻宮&楠、22日・23日=都島。

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