国内外のクラシックスポーツカーが近畿2府3県、約850キロの公道を走行するレース「La Festa Primavera2009(ラ フェスタ プリマヴェラ2009)」が4月21日、大阪城天守閣前にゴールした。3日間の厳しいレースを完走した参加者を、大勢のファンが出迎えた。
同大会は、毎年秋に関東、東北地方で開催されている、日本で唯一の国際クラシックカー連盟(FIVA)公認レース「La Festa Mille Miglia(ラ フェスタ ミッレ ミリア)」の姉妹イベントとして、関西で初めて開催された。
今回は、大阪市の梅田スカイビルを4月19日正午にスタートし、大阪の御堂筋や三重県の志摩半島、伊勢神宮、鈴鹿サーキットなどを巡りながらレースを展開。最終日の21日は、三重県を出発し、滋賀県の彦根城、比叡山、京都市の平安神宮、奈良県庁などを経て、16時ごろ、最初の車が大阪城天守閣前にゴールした。出走した70台のうち、完走したのは55台だった。
参加車両は、1923年製の「BUGATTI BRECIA T22」を筆頭に、いずれも製造から40年から80年経った往年の名車ばかり。夜はメンテナンス、昼は走行、という厳しいレースを無事完走した参加者らは、「関西ならではの名所旧跡も訪ねる貴重な体験ができた」「関西の人たちのノリの良さが励みになった」と笑顔で話した。
また、1957年製の「MASERATI 200SI」で参戦したタレントの堺正章さんは「どこに行ってもたくさんの人に温かく迎えられた。比叡山では雲海の中を走るような幻想的な風景にも出会えた」とレースを振り返り、1956年製の「MG A」で参戦した雅楽奏者の東儀秀樹さんと、互いの奮闘をたたえ合い握手を交わす一幕も。
大会組織委員会は「来年以降も継続していきたい」と話している。