大阪歴史博物館(大阪市中央区大手前4、TEL 06-6946-5728)で10月5日から、「なにわ歴博講座」が行われる。
年に4回、大阪を中心としたさまざまな内容をテーマにシリーズで行われるもので、この秋は「幕末・近代の社会と文化」がテーマ。10月の毎週金曜に4回に分けて、芸能史や近代史を専門とする同館の学芸員が、幕末から明治・大正・昭和にかけての社会や文化について講義を行う。
同シリーズ1回目に行われる10月5日のテーマは「生人形と見世物興行」。芸能史を専門分野とする同館学芸員の澤井浩一さんが、江戸時代後期から近代にかけて大阪で見世物興行について紹介。天才生(いき)人形師と呼ばれる松本喜三郎の代表作「西国三十三所観音霊験記」などを資料に用いて、当時の生(いき)人形興行についてくわしい内容を解説する。
2回目以降は、「忘れられた大イベント-明治32年仁徳天皇千五百年祭-」「天皇陵を巡礼する人々-皇陵巡拝の成立と展開-」「米騒動-近代大阪における地域支配構造の再編-」をテーマに、大阪市史にも登場しない奥深い内容が受講できる。
今回の講義について同館企画広報課の宮本さんは「日頃あまり知ることのない大阪の姿について知り、楽しんでいただく機会になると思う」と話しており、開館半年後より続く評判の講義だけに、今回も参加者からも期待が高まる。
会場は同館4階講堂。参加費は200円(資料代)で、定員は250人(先着順)。当日は18時に受け付けを開始し、講義は18時30分~19時45分に行う。