水都大阪2009シンボルイヤー開幕事業の一つである「春の舟運まつり」のオープニングイベントとして3月28日、川開き式典が行われた。主催は、水都大阪2009実行委員会、大阪21世紀協会ほか。

　第1部が行われたOPAタワー付近の大川では、11時からの式典前に大阪のジャズ団体の演奏が流れ、約千人の見物客を集めた。式典は実行委員長・山崎雄介さんの「この費用は民間が90％出している。それでもめげずに5年目を迎えた」というあいさつで始まった。

　大阪市長のあいさつの後、ダウンジャケットにジーンズの大阪府の橋下徹知事が「リラックスした格好でと言われて来たら皆スーツで…この辺の空気の読めなさが府議会の先生方に嫌われる」と観客の笑いを誘い、「これからは官が半分出せるように府議会の先生方と相談したい。皆さん、大阪を盛り上げましょうね！」と来賓代表であいさつすると、会場は大きな拍手に包まれた。

　その後、ヘリコプターから落下されたはさみを使い、市長や知事などによるテープカットが行われ、大阪市消防局による祝賀放水が披露された。さらに、ゲストとして駆け付けた「Monica♪」や大江裕さん、桂春團治さんが華を添えた。

　第1部の式典終了後、来賓を乗せた船は第2部が行われる八軒家浜港に向けて出航し、会場では水都大阪2009シンボルイヤー開幕宣言や子ども和太鼓などの披露が行われた。

　家族で訪れていた脇田千鶴さんは「2歳の上の子が消防車を好きなので見せようと、府政だよりを見て来た。家は都島だが、京橋はスロープがなく階段だったり、ダイエーから京阪まで行きづらかったりと、ベビーカーを押して歩くのは大変なので、普段は梅田に行くことが多いが、京橋花月には遊びに行きたいと思っている」と話していた。

　大阪市ゆとりとみどり振興局の阪東正紀さんは「大阪は本当に水に恵まれている。水都と呼ばれる素晴らしい景観をもっと知ってほしい。今年は『こども桜クルーズ』や『八軒家浜アクアカフェ&ライトアップ』もあるので、多くの人に足を運んでもらえたら」と期待を寄せる。

　「こども桜クルーズ」は4月4日・5日、八軒家浜で10時～15時15分まで45分ごとに出港。大人こどもペア券は1,500円。「八軒家浜アクアカフェ&ライトアップ」の実施時間は11時～20時。4月12日まで。