森之宮で「近代巨匠が描いたクレパス画」展-サクラクレパス収蔵画を公開

大正~昭和にかけて活躍した有名画家による貴重なクレパス画が24点展示

大正~昭和にかけて活躍した有名画家による貴重なクレパス画が24点展示

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 サクラクレパス本社ビル内の「サクラアートミュージアム」(大阪市中央区森之宮中央1、TEL 06-6910-8826)で現在、「クレパス画収蔵作品展~近代巨匠が描いたクレパス画~」が開催されている。

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 クレパスは、パステルの発色の良さとクレヨンの定着性を生かして同社が世界で初めて研究開発し、洋画材として唯一日本から世界に送り出した。戦後の貧しい時代には、多くの画家たちを同社が支援してきたという背景や歴史があることから、あらゆる著名な作家がクレパスで描いた作品を同社に提供してきた。同展は同社で収蔵している作品の一部を展示するもの。

 「今回は、大正から昭和にかけて活躍した作家のものを中心に24点を展示。日本画壇における主要な人物の作品はほとんど網羅している。今となっては珍しいコレクションもあり、密かなファンが多い」と同館学芸員・主任の清水靖子さん。毎年1~3月、クレパス画収蔵作品展を開催しており、「ほかでは見られない作品がある」とリピーターも多いという。

 クレパスの魅力について、清水さんは「クレパスはベッタリと鮮やかに塗ることができるので、油絵のような迫力が出る。水彩や油絵と違って混色しても濁らない」と話す。ほかにも油でのばすと水彩画のようになるという特性や、「ひっかき技法」といったクレパスならではの可能性も魅力だという。

 「今でもクレパスにこだわって作家の先生に描いていただいている。クレパスで描くという発想を、最初こそなかなか持っていただけないが、改めてクレパスの魅力にはまる先生もいらっしゃる」(同)と話す通り、説明パネルには各作家がクレパスの魅力について実際に残したコメントも掲示している。

 「この展示会を通して『自分も描いてみよう』と思ってもらえるきっかけになれば」と清水さん。展示会の内容に合わせた実技講座や講習会なども予定する。

 開館時間は10時~17時。入場無料。日曜・月曜・祝日休館。2月21日まで。3月10日~4月18日は、第一線で活躍中の現代作家が描くクレパス画展を企画している。

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