大阪城公園(大阪市中央区大阪城)で、「大阪緑化会」による春と秋の恒例イベント「秋の植木市」が開催されている。主催は大阪市スポーツ・みどり振興協会(住之江区)。
植木市の原点は昭和4年の緑化キャンペーン。昭和26年、戦後焼け野原となった大阪に緑を取り戻すため植木市が本格的にスタートし、以来今日まで毎年開催される恒例イベントになった。大阪緑化会の正式発足は昭和37年。
植木市では、同会に所属する21店舗の園芸業者がそれぞれ自慢の商品を展示販売する。各種草花や本格盆栽、観葉植物や蘭、各園芸資材などから、庭木、庭石、灯篭(とうろう)など庭づくりに至るまですべての品がそろい、数十円単位のものから数十万円のものまで幅広く販売している。「全般的に何でもそろっているのはもちろん、ホームセンターなどと違いここではすべて生産者が販売している。専門業者の集まりなので、育て方や手入れの方法など、あらゆる疑問や質問にお答えすることができる」と同会会長の岡本茂さん。
草花や樹の疑問を解決する「花と緑の相談所」(土曜・日曜・祝日のみ)の開設や「花と緑の講習会」(10月15日11時より。テーマ「庭木の管理」)を開くなど、見学・購入以外でも楽しめる内容になっている。
岡本さんは「草花や樹は、本来とても生命力があり、自分が手をかけた分必ず応えを返してくれる生き物。ものを言わない植物だからこそ、こちらから気にして見るようになるので優しくなれると思うし、イライラが落ち着き癒しにもなる」と話す。
10月12日には恒例「花のプレゼント」も実施(11時~)。先着250人にチューリップの球根(5球入り)をプレゼントする。第1・3日曜日は「サービスデー」として、各店舗が一部商品を大特価で販売する。
開催時間は9時~17時。入場無料。11月3日まで(雨天中止の場合あり)。