戦後60年ぶりに誕生した上方落語の定席「天満天神繁昌亭」(大阪市北区)が9月15日に2周年を迎えるに当たり、同9日、「イベント&キタ・ミナミの商店街交流イベント」が開催された。
同イベントは繁昌亭の2周年を祝うと同時に、大阪を代表する繁華街「キタ」と「ミナミ」の商店街と地域の人々の交流を目的に開催。大阪の新たな観光資源「水の回廊」を舞台に、水都基点の天満橋(八軒家浜船着場)から戎橋(太左衛門橋船着場)まで、橋から橋への橋渡しが行われ、上方落語協会役員・会員の落語家や各商店街関係者、平松邦夫大阪市長ら約100人が八軒家浜から4隻の船に乗り込んだ。下船後は橋渡し式として歓迎演奏などが行われ、その後キタとミナミの交流会が開かれた。
主催の上方落語協会会長・桂三枝さんは「大阪の街が元気になるということは商人(あきんど)さんが元気になるということ。今回はキタの商店街とミナミの商店街が一緒になってやろうということで、我々も一生懸命盛り上げていきたいと思う」とあいさつ。
同じく主催の天神橋筋商店連合会会長・土居年樹さんは「繁昌亭ができたことで天神橋筋は大いに元気になった。この勢いを大阪じゅうにつなげたいという思いからミナミとキタを結んでみようかということになった。水路を伝って2つが交流し盛り上がったら大阪中に火が付くのではとこのような企画になった。これを機に明日からまた次のステップへ踏み出していきたい」と話した。
今後キタとミナミ2つの商店街が協力し合い、新たな試みを打ち出していく可能性も。