大阪城ホール(大阪市中央区大阪城3)で7月19日、全国223大学による「第19回大学フェア2008」が開催された。
東京の明治大学は昨年から大阪でも入試を行い始めた。「明治大学は九州の学生よりも関西の学生が少ないので、関西でもっと認知度を上げていかなくては」(教務サービス部の藤田直樹さん)。同大学では就職サポートの厚さを強調し、関西の学生獲得向上を目指している。
昨年開学した神戸夙川学院大学は、「観光文化学部」という新たな分野で新規参入を果たした。「これから日本への観光客が増える中で観光の専門家が求められることを多くの受験生にわかってほしい」(広報担当の秋永知興さん)と、兵庫県や島根県などの近隣の自治体などと連携を図り、より実践的な学習の場を提供していくという。
当日は2,928人(男子876人、女子1276人、保護者・教員776人)が詰めかけた。運営を担当したライオン企画・担当者は「ここ数年の傾向として親子で参加する人が増えた。おじいちゃんが孫のために一人で来ましたという方もいらっしゃる」という。会場では「保護者としての大学受験の心構え」と題し、保護者向けの講演も開かれた。
大阪府茨木市から母親と来場した女子高校生(18)は「話を聞きたい大学は順番待ちが大変で全部回りきれなかった。これから何校かに絞り込んで実際にキャンパスに行ってからどの大学を受験するか決めたい」と会場を後にした。