地元京橋のプロボクサー、大阪帝拳の山口賢一選手が6月8日、松下IMPホール(大阪市中央区城見1)で開催された「ドラマチックボクシング」で東洋太平洋バンダム級6位・タイ国同級王者のカオナー・クロンパジョン選手と対戦し、見事勝利を収めた。
「挑戦者なので、ただ挑むだけ。いい実力試しになると思う」と今回の試合直前に語っていた山口選手。試合結果は、10ラウンドの判定勝ち。一瞬のすきすら許されない緊迫したムードの中、観客は息を飲むように試合の行方を見守った。
試合後、山口選手を応援する地元京橋の一人、今川さんは「試合中、息ができなくて肺がつぶれるかと思った。判定を聞くときはひたすら祈っていた」と山口選手の勝利に感激し、涙を見せた。
山口選手は、今回の試合について、「正直、KO勝ちを狙っていたので、自分の思うような試合展開にはならなかった。思っていた以上に相手が強かった。でも、『負けはないな』という手応えは感じていた。今後、さらに頑張りたい」と振り返った。
試合後、山口選手が訪れた京橋の居酒屋「明ごころ」では、山口選手の好物のプリンに、ローソクを立てて勝利を祝ったという。同じく京橋「music bar Hi-FIVE」では、6月10日が誕生日だという山口選手に、試合勝利と誕生日の2つの祝いとして、オーナー・安西さんからバースデーソングのプレゼントも。その場に居合わせた全客の「おめでとう!」コールを浴びた山口選手は、「試合に勝ったときより恥ずかしい」と照れ笑いをみせた。