「油絵具の発達と絵画技法の変遷展」-サクラアートミュージアム

時代によって油絵具や絵画技法が変わる

時代によって油絵具や絵画技法が変わる

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 サクラクレパス本社ビル内の「サクラアートミュージアム」(大阪市中央区森之宮1、TEL 06-6910-8826)で4月8日~26日、企画展・3「油絵具の発達と絵画技法の変遷~巨匠に学ぶ油彩画の技法~」が開催されている。

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 同ミュージアムの今年度の展覧会の年間テーマは「鑑賞を科学する」。油絵の道具と技法の基礎を学ぶことを目的に、「顔料」や「油絵具と画用液」についての企画展を行っている。今回は、ベラスケスの「ラス・メニーナス」やレンブラントの「キリスト」など、巨匠といわれる画家の作品をモチーフに、油絵具の種類による表現技法などを学ぶもの。

 会場では、各時代によってどのような展色材(顔料をカンバスにつける糊の役目をする)を使って、どのような表現技法で描かれていたかを、卵や酢などの展示を交えてわかりやすく説明している。

 同展の入場者は1日平均20人。50~60代の女性をメーンに、油絵を描いている学生や、これから始めるという男性などが電車を乗り継いで来場するという。同展は口コミで広まり、リピーターも多く、期間中に行われた「油彩画技法の基本を学ぶ」講座は17日・19日両日とも36人の定員がすべて埋まった。

 同館の前田真由美さんは「例えば油彩画以前の『テンペラ画』で使われる『テンペラ絵具』は、今の絵具よりずっとサラサラなので、ハッチング(細かい斜線)という方法で描いていた。今回の展示を見れば、絵具の発達によって絵画技法は変わっていったのが良く分かると思う」と話す。

 開館時間は10時~17時。入場無料。

株式会社サクラクレパス
「顔料」をテーマに企画展-サクラアートミュージアムで開催(京橋経済新聞)

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