買う

京橋の中華そば店が「弁当の無人販売」 スタッフも客も探り探りのスタート

発案した店長の糸川幸代さん

発案した店長の糸川幸代さん

  • 2

  •  

 JR京橋駅から徒歩5分の国道1号線沿いにある中華そば店「丸京」(大阪市都島区東野田4)が11月6日、弁当の無人販売を始めた。

から揚げ弁当(500円)

[広告]

 梅田の「キタ」、なんばの「ミナミ」に次いで、「ヒガシ」と呼ばれ近年再開発が進む京橋エリア。店主の新山郁雄さんは「こうした都市部で『屋外の無人販売』は前例がないのでは」と話す。

 発案したのは店長の糸川幸代さんをはじめとした従業員たち。同店の人気メニュー「から揚げ」を使い「何か面白いことができないか」と弁当の無人販売を思いついたという。京橋に20年近く住んでいるという糸川さんは「都市部の無人販売でトラブルを懸念する声もあったが、京橋の人たちは気さくで温かい。信じてみたい気持ちの方が大きかった」と振り返る。

 弁当は1個500円。毎朝店内で揚げる「から揚げ」3個に加え、米200グラムにザーサイも添える。代金は売り場に設置され料金箱に入れるスタイル。初めてから1週間。1日平均3個が売れるという。「皆さん驚いているのか、弁当をジロジロ見る人の姿が店内からも見える。私たちもお客さまもまだ探り探り。少しずつ浸透していけたら」と糸川さん。

 新山さんは「スタッフには常に『枠を外して物事を考えよう』と話してきた。売り上げ以上に京橋で無人販売が成立することに意義があると思う。小さなことだが、『京橋村』の温かさや連帯感を表現できたら」と期待を込める。

 弁当の販売時間は11時30分~14時。日曜定休。

  • はてなブックマークに追加

京橋経済新聞VOTE

あなたのお住まいはどちらですか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース