あいさつ状印刷に特化した印刷会社「挨拶状ドットコム」(大阪市都島区片町1、TEL 06-6242-0001)が配信するウェブマガジン「リアン」で4月17日より、新連載「ポストマン世界をゆく~自転車で世界一周、郵便配達の旅~」が始まった。
同社は、1972年(昭和47年)に城東区で創業した印刷会社。インターネットの普及に伴いあいさつ状がメールなどで代用されることも多くなった近年、「人と人との絆を深めるお手伝い」をコンセプトにしたあいさつ状印刷サービスのウェブサイトを開設。その後、印刷だけにこだわらず、もっとコンセプトを伝えられる方法はないかということから、「人との絆」をテーマに手紙にまつわるエピソードなどさまざまな記事を掲載する同ウェブマガジンを創刊した。
同社、徳丸博之社長は「印刷は人とのつながりをサポートする仕事。でも、印刷のみにとらわれずこのコンセプトを大事にして何か伝えることができないかと考えた。絆を結ぶ楽しさや人とかかわる喜び、手紙やあいさつ状の良さをこのウェブマガジンを通して見直していただけたら」と話す。
新連載の記事は、毎週木曜更新。徳島県出身の四宮博樹さん(28)が、日本から預かった手紙を世界各国(50カ国)にいる受取人に直接届ける内容のレポートが主な内容になるという。
手紙の差出人は四宮さんの知人ほか、自身のサイト上の募集で集まった計45通。この手紙を自転車で3年かけて世界中に配達する。同時に受取人の知人にも手紙をリレー配達し、世界を手紙でつなぐ試み。その模様や現地の人々との交流を、写真やレポートを通してさまざまな内容で連載していく。
同社からは、四宮さんに名刺代わりのポストカード提供。これを各国で出会う人々に渡していく。「手紙を届けて終わりではなく、このメッセージカードに返信していただくことでつながりを深めたい」(WEB事業部マネージャー合田さん)。これを生かして四宮さん宛の返信はリアン編集部に届き、サイト上でも紹介予定。四宮さんの旅先での出会いやそれによって生まれる絆をリアルに伝えていくのも「魅力のひとつ」と話す。
リアンと四宮さんの出会いも、記事で取材した人物からつながったもの。「つながりや絆は人々を元気にする。だから四宮さんの行動で元気をもらえる人も多いと思うし、それを伝える『リアン』が、人々に元気や勇気を持ってもらえるツールになれれば」(徳丸社長)とも。