松下IMPホール(大阪市中央区城見1)で4月14日、「いきいきシニアクイーンコンテスト」が開催された。主催は、森下仁丹・百年人生応援事務局。
コンテストは、満60歳以上の女性の美と健康を競うもの。審査基準は、「健康でいきいきとしたシニアライフを送っているか」「内面からも外見からも美しく輝く良い年をとっているか」「趣味やボランティアなど充実したシニアライフを送っているか」が中心。
全国から一般公募で集まった候補者631人の中から、同コンテストでは一次選考を通過した20人が競い合う。コンテスト開始前には全員が体力測定と肌診断を行い、健康度と美のチェックを済ませた後、ステージに臨んだ。
由紀さおりさん(歌手・女優)、杉原輝雄さん(プロゴルファー)、吉川博通さん(医学博士)、奉日本清子さん(美容専門家)のほか、森下仁丹・駒村純一社長が審査員を務める。
ステージに出場者が登場すると、あまりの若さと美しさに観客から感嘆の声が飛び交う。オーバー60歳とはとても思えぬ風貌に観客は「今までイメージしていた年齢の認識がぶっ飛んだ」と苦笑いも。司会の中井雅之さんは「帰りにナンパされないよう気をつけてください」と声をかける。審査員の杉原さんから「素晴らしい。後で電話番号と住所をぜひ教えてください」と声も上がえると、「アンタいいかげんしなはれや」と中井さんから突っ込まれる一幕もあり、会場は笑いで包まれた。
簡単なトークによる二次審査を終えると、壇上で10人の最終選考進出者を発表。最終審査は「趣味・特技アピールステージ」で、ダンスやシャンソン、民謡、健康体操などが披露された。
「こんな短い時間に決めるのは無謀や」(杉原さん)、「本当に選ぶのが難しい」(駒村社長)と、審査は難航した中、「いきいきシニアクイーン」の座は松原市在住の森君子さん(63)が射止めた。「若々しさと健康美、ご自身の良いところを堂々と主張し、度胸があった点を評価した」と総評した。森さんは「とにかく、うれしいのひとこと。あと3分の1の残りの人生を、(自分のために)しなやかでしとやかにしたたかに生きていこうと思います」と笑顔を見せた。
「準シニアクイーン」には、ハウステンボスから出てきたようなオランダ風の衣装と、かわいらしいしぐさが好評だった福岡県福岡市の松下政枝さん(80)が、「審査員特別賞」には平木タミ子さん(87)が選ばれた。
コンテスト開催後、駒村社長は「今回のようなイベントを通し、百年人生を応援する企業として、さらに頑張っていきたい。今日は本当にすばらしいイベントだった」と締めくくった。