傷などが原因で廃棄される「規格外」のフルーツや野菜を販売する24時間営業の無人販売店「24時間フルーツ 鴫野店」(大阪市城東区鴫野西5)が8月11日、JR鴫野駅近くにオープンした。
同店は大阪を中心に4店舗を展開する無人販売店で、大阪市内3店舗目。直接契約する農家などから仕入れたフルーツや野菜を扱う。旬によって品ぞろえを変え、常時40種類ほどを取りそろえる。支払いは現金のみで、合計金額を店内に備え付けられた支払い口に入れて購入する。代表の平尾高太郎さん(34)は「人件費を抑えて新鮮なフルーツや野菜を少しでも安く届けたい」と話す
祖父が農家だったこともあり、学生の頃から傷などが原因で廃棄される「規格外商品」を間近で見てきた平尾さん。「見た目だけで捨てられてしまう現状を変えたかった」と振り返る。
2年前に脱サラし、商店街や駐車場の空きスペースを借りて販売をスタート。野菜の種類や相場を一から学び、昨年、念願だった1号店を関目にオープンした。
平尾さんは「規格外商品は通常よりも安くしている。農家にもお客さまにも喜んでもらえるよう、これからも続けていきたい」と話す。