大阪城公園(大阪市中央区大阪城3)内にある梅林が現在、見頃を迎えている。
約1.7ヘクタールの広さを誇り104品種、1235本が植えられている同梅林は、関西屈指の名所の一つ。枝ごとに違う2色の花が咲くなどする咲分け品種の「思いのまま」や、花の中からもう一つの花が咲き、全国にも数本しかないという品種の「華農玉蝶台閣(カノウギョクチョウタイカク)」など多様な梅を楽しめる。
品種によって開花時期が異なる梅の鑑賞の仕方は、早咲き品種の花を探して楽しむ「探梅(たんばい)」と、中咲き品種を鑑賞する「賞梅(しょうばい)」、遅咲き品種を見送る「送梅(そうばい)」と呼ばれ、昨年12月から3月中旬ごろまで、長く楽しむことができる。現在は中咲き品種が見頃を迎えるため、「賞梅(しょうばい)」の時期。
104種のうち75種が開花をし、にぎわいをみせる園内。大阪城パークセンターのマネジメント共同事業体緑地管理担当の菅野浩一さんは「今年は1月の寒波の影響で、中咲き品種の開花が昨年より1週間ほど遅れている」と話す。菅野さんはボランティアと協力し、梅の開花状況を毎日観察し、園内に貼られている「品種一覧表」に開花状況を日々記録している。
今年の梅に選ばれた「武蔵野」は日本一大きな花が咲く品種で、2月下旬ごろ開花予定、遅咲きとして華やかに締めくくる。