大阪府で新型コロナウイルスの緊急事態宣言が23日に解除されたことで、京橋で通常営業を再開した店が多く見られた。
23日20時過ぎ、京橋の商店街では約8割の店が営業をしていた。換気のため入口が開けられた各店を覗くと、多くの店が5~6割程度の席が埋まっているように見えた。駅近くの立ち飲み「でんいち」の共同店主・高橋孝史さん(41)は「土曜日は通常であれば一週間で最もお客が多い日だが今日は平日並み」と話す。
同店を訪れていた地元城東区放出在住の会社員・小倉亮一さん(35)は「緊急事態宣言が出てからずっと家飲みの生活だったが、やっぱり外で飲むのは格別」と目を細めた。同区蒲生から来たかずみんさん(40代女性)は「行きつけの店がカラオケ解禁になったので、これから向かう」とナンピザをテークアウトして店を出た。高橋さんは「すぐに(売り上げが)元に戻らないのは覚悟している。休み慣れた自分の体ももたないので」と、この日は客の入り状態から閉店時間を早めてラストオーダーをとった。
22時30分。商店街を歩く人は数えるほどで自粛時のような雰囲気が漂っていた。