京橋の新京橋商店街に2月6日、担々麺店「麺や 蓮(れん)と凜(りん)と仁 京橋店」(大阪市都島区東野田町5)がオープンした。
店主の中司(なかつか)直樹さん(44)は中崎町の居酒屋の店長をしていたが「大阪で自分が通いたい担々麺の店を作ろう」と2015年10月に独立し、本店「麺や 蓮と凜」(大阪市北区山崎町2)を開いた。「子どもを育てるタイミングで、同じように店も育てていこう」という思いから、店名は息子の名前「蓮太」と「凜二」から取った。本店がオープンしてから三男・仁君が生まれ、2号店となる京橋店は「蓮と凜と仁」と命名した。
かつて四川料理店で働いていた経験を持つ中司さん。「太陽がガンガンと降り注いだ方が、ふっくらしたゴマになる」とブラジルのゴマを仕入れ、店内で選別しながらゴマペーストを作る。さんしょうは本場の四川省から仕入れ、一味は日本・韓国・中国の物をブレンドしている。スープはライト豚骨がベースで、スープに絡みやすい細麺ストレートを使用。「ここでしか食べられない味を作り上げている」と自信を見せる。
定番メニューは「白胡麻(ごま)担々麺」(800円)、「黒胡麻担々麺」(900円)。「ゴマの性質の差で、白ゴマは甘めだが、黒ゴマはコクがあって辛さが引き立ちやすい」という。ほかに「黒胡麻担々麺」にカレースパイスを入れた「黒カレー担々麺」(1,000円)や、「四川水餃子(ギョーザ)」(400円)など、麺や一品物や飯類を合わせると13種類を用意。ライスとキムチは無料で提供する。京橋店は本店で修業を積んだ堤涼太さんが店長を務める。京橋店限定メニューとして「汁なし担々麺」「激辛担々麺」を準備でき次第売り出す。
外観の看板はあえて付けない。「口コミでどこまで広がるか楽しみにしているから」と中司さん。店内は、カウンター席8席、テーブル席16席。カウンターから厨房(ちゅうぼう)が丸見えの設計。「店員の手元から全て見えるようにしたのは、手抜きできないようにするため。手抜きが嫌いだし、100%の力を出してどこまで満足してもらえるかが大事」という。
中司さんは「近くにマンションやアパートがあるし、近所の人たちが気軽に食べにきてくれたら。子どもが『おっちゃん元気?』みたいな会話ができるような、地域密着の温かい店にしていきたい」と意気込む。
営業時間は11時30分~14時30分、18時30分~24時。月曜定休。