ホテルニューオータニ大阪(大阪市中央区城見1)で2月15日、映画「北の桜守(さくらもり)」の合同記者会見が行われ、吉永小百合さん、堺雅人さん、滝田洋二郎監督が登壇した。
同作は、「北の零年」(2005)、「北のカナリアたち」(2012)に続き、雄大な北海道を舞台に壮大なスケールで人間模様を描く吉永さんの「北の三部作」の最終章。太平洋戦争下の1945(昭和20)年、樺太で桜守として桜を育てる江連てつ(吉永さん)は、ソ連軍の侵攻を逃れ息子の修二郎(堺さん)と網走へ。時は流れ1971(昭和46)年にアメリカから帰国した修二郎は年老いたてつと再会。修二郎はてつに寄り添い、母子の思い出をたどるため北海道の各地を巡る旅を始め、日本最北端の海で想像を絶する結末が待ち受ける。
今回が120本目に映画出演となる吉永さんは「こんなに強い母親を演じたのは初めてだし、演劇が映画の中にうまく織り交ざっているように思った。北海道の雄大な景色の中での撮影は、私自身グレードアップした気がする」。堺さんは「吉永さんとずっと接していると、まるで桜の花びらに優しく包まれているような撮影の日々だった」。滝田監督は「今、必要な映画。見る人が自分と置き換えやすいし、誰が見ても楽しめる」と話した。
3月10日全国ロードショー。