大阪府立現代美術センター(大阪市中央区大手前3、TEL 06-4790-8520)が主催する「大阪・アート・カレイドスコープ2008『大阪時間。』」展が3月1日~20日、同センターと大阪市内10カ所で開催される。
同展は、現代美術の最新の動向を伝えるとともに、文化都市・大阪の魅力を伝えるために企画された。大阪の「今」を象徴するエリアに作品を持ち込み、「街とアートのコラボレーション」を展開。2004年3月から毎年行われ、今年で5回目の開催となる。昨年は20代から40代を中心に、全国2万7,000人が訪れた。
アートが、都市の魅力向上・発見の契機となり、人と人を結びつける架け橋となるよう、今年は「大阪時間。」をテーマに作品を集めた。会場特有の歴史や時間、記憶を掘り起こす作品を得意とする作家を7人招待。ほかにも、昨年11月よりチラシ・ウェブサイトなどで作品の募集を呼びかけ、同展プロデューサーである北川フラムさんらの審査により、公募作家を7人選定した。
これらの作品は、2つのエリアに分けて作品を展示。谷町エリアでは、同センターのほか、古代の大阪が感じられる難波宮跡史跡公園でも作品が並ぶ。船場エリアでは「大大阪」時代に建てられた近代建築を舞台に、それぞれの時代と空間を意識したアート9作品を展示する。
船場エリアの展示場所は、北浜を代表する大阪証券取引所ビルや、御堂筋沿いにある大阪ガスビルディングなど8カ所で、大阪の街を散策しながら回れるのが特徴。これらの場所などを説明したパンフレットは、2月下旬より同センターや大阪市内の美術館などで無料配布する。
同センターの広報担当者は「大阪の街がアートとのコラボレーションにより、普段とは違った空間に生まれ変わる。展覧会を見るひと時が『時間旅行』となって、この街や私たちの進むべき行方について、考える契機となればうれしい」と話す。
開館時間は10時~18時。会場によっては休館の場合あり(詳細は同センター公式ホームページで)。入場無料。