大阪・蒲生「若宮八幡大神宮」(大阪市城東区蒲生4)で12月23日、「しめ縄づくりワークショップ」が行われた。主催は国際教養復興協会(東京都渋谷区)。
日本人の多くが「正月」の本来の意味を知らなくなりつつあると企画された同イベント。本来、年始に掲げるしめ縄飾りは稲わらで作られるものだが、市販の多くが中国産の水草を用い文化的な意味合いも異なってくることから意味を正しく学んで正しいものを飾ってもらいたいと始めた。5年前に東京で初めて開催、全国に広めようと3年前から大阪でも行うことにした。
当日は、滋賀県の稲わらを使ったしめ縄づくりが行われた。同協会の東條英利理事長が門松やお年玉などの意味を解説する「お正月講座」には、定員50人のところ75人が参加。参加者たちは真剣な表情で耳を傾けた。今回初めて参加した西岡千尋さん、浅野広美さんは「お正月について講座を聴いて勉強になった。しめ縄は思ったより簡単にできた」と話した。近所に住む森本開くん(12)は「難しいけど楽しかった。また作りたい」と笑顔を見せた。イベント後には餅つきが行われ、同じ蒲生に店を構える和食店「福の根」から豚汁やぜんざいが振る舞われた。
同協会大阪支部長の鷲見慎一さんは「年々参加者も増えてうれしい。これを機に正月の意味を知ってもらい、近所の神社にも足を運んでもらえるようになっていただけたら」と期待を込める。