大阪を流れる大川で7月7日、一夜限りの「天の川」を再現するイベント「平成osaka天の川伝説2016」が開催された。主催は一般社団法人「おしてるなにわ」。

船上から見た「いのり星」

　大阪・天満を舞台に人々の願い事を込めたLEDを光源とする光の球「いのり星」約4万個を一斉に放流する同イベントは今年で8回目。放流開始の19時前から多くの人が集まり始め、カップルや親子など過去最多となる5万7000人もの観光客が詰め掛けにぎわいを見せた。

　オープニング式典には「ひこぼしくん」（枚方市)と「おりひめちゃん」(交野市)も駆け付けた。食博覧会実行委員会理事長の藤尾政弘さんのあいさつやオペラ歌手の増田いずみさんと子どもたちによる七夕の合唱などが行われた後、合図とともに参加者たちは「いのり星」を放流。着水すると通電し青い光を放つ「いのり星」を、写真を撮ったり船上から楽しんだりと、参加者は思い思いに光り輝く大川の景色を楽しんでいた。

　放流に参加した石井泰（たいし）君（6）は「スイミングがうまくなりますように」と願いを込めて放流したと話す。今回で4回目の参加で京都から訪れたという20代カップルは「健康で2人仲良くいられますように願った」と笑顔。さまざまな願いを込め放流された「いのり星」の青い幻想的な光で大川が埋め尽くされると、観光客からは「きれい」などの歓声が上がった。

　会場には「いい人に出会えますように」「世界に平和が訪れますように」などと書かれた短冊も飾られた。短冊は、後日大阪天満宮と生國魂神社に奉納される予定。