路上詩人の佐渡仁美(さどひとみ)さんが4月20日にOBPアカデミア(大阪市中央区城見2)で「書き下ろし」イベントを開催する。
「書き下ろし」とは、相手を見つめ感じたことを彩と言葉と絵で色紙やカードに即興で描くもの。「中学時代から言葉や歌やなど表現するのが好きだった」という佐渡さん。現在22歳で2年ほど前からこの活動を始めた。「命の尊さ」がテーマで、幼少の時の経験から「自分の身が人のために生きれば」という思いで中高生を中心に「今の自分でいいんだよ」というメッセージを届けている。ほかにも「舞書パフォーマンス」という生演奏に合わせて踊って縦1メートル横5メートルの紙に描く新ジャンルの表現や、フライヤーデザインなど活動は多岐にわたり、地方に出張することもある。
3月5日には大阪京橋のカレー店「HISAKARRY」(大阪市都島区都島南通2)でも書き下ろしイベントを開催、昼から18時ごろまで客が絶えず、40枚以上書き上げた。参加した三本康市(みつもとこういち)さん(29)は「最近少し悩んでいた。名前とたった5秒間くらい目を見ただけで自分が欲しかった強いメッセージをもらい、救われる思いだった」。枚方市から来ていた北原夕子さん(39)は「私の分だけと思ったがとても良かったので、この場にいない子どもの分も書いてもらった」と感想を語った。
今回の料金はポストカード500円、色紙2,500円に設定、それに描いてもらった人が「感動料」をプラスすることになる。「書き下ろし」に加えてトークライブも行われる。佐渡さんは「ビジネスマンが利用するスペースなどで行うのは初めてでドキドキしている」と意気込みを語る。
開催時間は、書き下ろしが9時30分~13時、17時30分~18時30分。トークライブは19時~20時。予約は不要で先着順。OBPアカデミアの入館料500円(施設利用2時間、カフェコーナー利用付き)が必要となる。問い合わせはOBPアカデミア(TEL 06-6360-9555)。