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大阪・OBPアカデミアで「世界文化講演」開講 第1回は「お水取り」

東大寺二月堂の欄干(らんかん)に掲げられる「お松明」の様子

東大寺二月堂の欄干(らんかん)に掲げられる「お松明」の様子

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 大阪ビジネスパークのツインMIDタワー(大阪市中央区城見2)内の会員制自習スペース「OBPアカデミア」で2月9日、「世界文化講演シリーズ」が開講される。主催はOBPアカデミア。

東大寺住職の森本公穣師

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 大阪城公園に隣接するビジネス街・通称OBP内に昨年10月にオープンして以来、近隣で働くビジネスマンの書斎替わりやコワーキングスペースとして利用者を増やしている同施設。施設内に設けた貸室やセミナールームでは、スキルアップや趣味などさまざまな講座開講に利用されているが、今回は同施設自身が世界文化に関する連続講演を企画。OBP内に文化的なコミュニティーや新たな人の流れを生み出すことを狙う。

 第1回のテーマは「お水取り」。東大寺で練行衆(れんぎょうしゅう)と呼ばれる11人の僧侶を二月堂へと導くために欄干に掲げられた「お松明(おたいまつ)」が象徴的な同行事は、毎年3月1日から2週にわたって行われる。講演では、現役の練行衆であり堂司(どうつかさ)を務める森本公穣(こうじょう)師を講師に迎え、伝統行事に込められた意義や背景を解説する。

 「旬な行事であることから取り上げた」と話す同施設スタッフの時任啓佑さん。「『お水取り』の華やかな表面的な部分はニュースなどでよく見ると思うが、背景などを知ることで伝統行事をより味わってもらえるのでは」と期待する。今回で1265回目を迎える同行事が奈良時代から一度も途切れることなく続けられた背景にある組織論は、「現代のビジネスに通じる部分もあるのでは」とも。

 開催時間は19時30分~21時。参加無料。定員は30人(申し込み順)。3月上旬には、「春画」をテーマに2回目の講演を予定する。

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