花博記念公園鶴見緑地の「咲くやこの花館」(大阪市鶴見区緑地公園2、TEL 06-6912-0055)で現在、特別展示「カカオとコーヒー おいしい関係」が開催されている。
同展は、バレンタインのシーズンに合わせチョコレートの原料となるカカオと、チョコレートと相性がいいといわれているコーヒーの両方を紹介しようと企画。カカオノキとコーヒーノキとも日影で湿度の高い場所を好む熱帯の植物で、種子をいって粉砕する加工方法や薬として扱われていた歴史など共通点が多い。そうした内容を解説するミニ講座や、実からチョコレートやコーヒー作りを体験し味わうことができるワークショップを開く。併せて、コーヒーの葉で作るお茶や古代マヤ文明時代に飲まれていたというショコラトルを味わえる体験コーナーも用意する。
日本では屋外の栽培は難しいといわれているカカオとコーヒー。同館では温室で十分な管理を行い、それぞれ実をつけた姿を展示している。「植物の状態では香りのあまりない実が、どのようにして人がおいしいと感じる食べ物に変化していくかを知って感じてもらいたい」と同館広報の小島直さん。
京都から夫婦で訪れた灘さんは「温室の設備がよく珍しい植物が年中見ることができるのでよく来ている。発酵、乾燥させたカカオ豆の新鮮な香りにとても驚いた」と話していた。
開館時間は10時~17時。月曜休館。入館料は大人500円(中学生以下無料、証明書提示で大阪市内の65歳以上も無料)。3月1日まで。