スーパー「ライフ京橋店」(大阪市城東区蒲生1)で6月26日、LINEを使った割引サービス「夜クーポン」の配信が始まった。
割引の仕組みは、同店のLINEに登録し木曜夜に配信されるクーポンの画面をレジで見せると値引きが適用されるというもの。割引内容は週によって異なる。「新聞購読者が減り、折り込みチラシの訴求力が落ちる中、新たな顧客獲得のツールとして京橋店で実験的に取り入れた」(ライフコーポレーション営業企画部・岩城毅課長)という。
店長の武部隆二さん(40)は「京橋は難しい」と心境を明かす。他の店に比べて滞在時間が短く、客の反応がつかみにくいとう。長年町のシンボル的な存在だったボウリング場跡に昨年12月にオープンした同店。飲食店が食材調達に利用したり、ビジネスマンが仕事の合間に利用したりとさまざまな客層が利用しており、他店とは感触が異なるようだ。最近では子連れのファミリー層に利用してもらうため店内に動物キャラクターを描くなど試行錯誤を行っている。
「チラシを見てすぐにLINEに登録した」と話すのは、近所に住む主婦の森川妙子さん。2人の子どもを連れて買い物に訪れていた。この日はLINEの画面を提示すると100円の割引に。「他のクーポンはいくらか買ってからもらえるのに、これは無条件で手に入るのでお得感がある」とうれしそうに話していた。
今月7日は3回目のLINE割引の日。1回目の利用者は70人、2回目は150人、そして今回は台風の影響で客数は減っているものの130人と予想を大きく上回る結果となった。武部さんは「いろいろな方法で買い物を楽しんでいただき、地域に根付いていきたい」と意気込む。
営業時間は朝9時00分~深夜1時00分。「夜クーポン」は木曜夜6:00~深夜1:00まで。