京阪百貨店(守口市河原町8)で5月1日から、京阪電車の特急8000系のトレインケーキが「子どもの日」に合わせた期間限定で販売される。
大阪・京都間を結び「おけいはん」の愛称で親しまれる京阪電鉄の特急型車両8000系を模して作られた同ケーキ。スポンジケーキをベースに、赤とオレンジのツートーンの車両はそれぞれ「フランボワーズ」「オレンジ」のムースでコーティングしたもの。
子ども向けに電車・新幹線の車両やキャラクターをデザインしたケーキを販売する「サクランド」(大阪市城東区野江1)が製造を手掛ける。2年ほど前に京阪百貨店守口店の物産展で同社がトレインケーキを出店した際、同店の和洋菓子を担当する鈴木智博さんが「京阪電車のケーキも作ってほしい」と思ったことがきっかけ。その後、サクランドが京阪電鉄側にデザイン許諾などをとるための橋渡し役を鈴木さんが担い、今回の販売が実現した。
「最も苦労したのはデザインの許諾を取ることだった」とサクランド代表の網島透さん。ケーキへの許諾は前例がなかったという京阪電鉄側から「技術が売りの会社だから細部にこだわってほしい」と要望を出され、当初は「アンテナを付けて」というオーダーも。子ども向け、冷凍状態で出荷されるケーキの特性もあり結局アンテナは見送りとなったが、天井部にはエアコン、フロントには行き先プレートが付くことに。さらに車体の赤、オレンジ色を仕切る金色のラインもチョコレートで忠実に再現することになった。
「こどもの日のプレゼントとしてお子さまに喜んでもらえたら」と笑顔で話す鈴木さん。「今後も電鉄グループ独自の商品を増やしていけたら」とも。
営業時間は10時~20時。5月5日まで。守口店のほか、モール京橋店、ひらかた店、くずはモール店、すみのどう店の全5店で扱う。