大阪城ホール(大阪市中央区大阪城3、TEL 06-6941-0345)が2008年10月で開館25周年を迎える。それを記念して同ホールは来年2月16日、親と子のためのファミリーコンサートと題して「鉄腕アトムと行く!クラシック音楽の素敵な世界」を開催する。主催は大阪城ホール、大阪市、大阪市教育委員会。
同企画は、手塚プロダクションとタイアップしている音楽家・吉松隆さんを音楽監督に迎え、吉松さんによる「子どもたちのための管弦楽入門」に続いて、関西フィルハーモニー管弦楽団(指揮=藤岡幸夫さん)、ピアノ=横山幸雄さん、合唱=大阪すみよし少年少女合唱団による「名曲メドレー」を披露。公演には小中学生とその保護者を計5,000人を無料招待する。
「大阪城ホールでこのような事業を本格的にやることは25年でほぼ初めてだが、記念ということで無料にした。東京では大人料金5,000円でやっているコンサートで、西日本では初めての紹介。まず子どもたちにいい作品を見てほしい。世界的に有名なピアノの横山さんの演奏などを感じてもらいたい」(同事業部長の西村さん)と期待を寄せる。
演奏曲は「ベートーベンの運命 交響曲第7番」や「白鳥の湖」などの定番から、同公演では案内役として登場するアトムを主役にした「鉄腕アトム組曲」(映像付き)など。「誰もが知っているような曲であれば、大人だけでなく子ども楽しめる」(同)ものから選曲、アトムの映像もオーケストラ後ろのスクリーンで流れる。「恐らくクラシックと映像というのは大変珍しいと思う。大阪城ホールは大会場であるおとからクラシックに不向きという声もあるが、今回の企画はこうした使い方もできるという試みでもある」(同)とも。
すでに現在応募総数は10,465人(12月21日現在)を数えており、「そろそろ減ると思うが…」(同)と、その反響の大きさにも驚きを隠せない。当日は、15時開演。17時終演予定。応募は往復はがきかインターネット限定で、応募締め切りは2008年1月15日。詳しくは公式サイトで。