大阪造幣局(大阪市北区天満1)で現在、世界各国の珍しい貨幣を展示する「世界のおもしろ貨幣展」が開催されている。
貨幣の歴史やオリンピック入賞メダルなどを展示する通常展示に加え、特別展として開催している同展。「夏休み期間を利用して、子どもたちに少しでも貨幣に興味を持ってもらおう」と、子どもが見て喜ぶものをと、世界の珍しい貨幣を展示する。
展示するのは、同局の職員が世界中の貨幣の中から、見た目のかわいらしさなどにこだわり厳選して集めたもの。カンガルーがデザインされたオーストラリアの貨幣やブタがデザインされたアイルランドの貨幣など、動物をデザインした貨幣が90点。スター・ウォーズのデザインが施されたニュージーランド北東に位置するニウエの貨幣、テディベアの刺しゅうが付いたパラオのコイン、アイルランド横にあるマン島のピラミッド型コインなど、珍しいデザインの貨幣60点を展示する。
「普段見ることができない珍しいお金が見られてすごく楽しい」と富山県から訪れた親子。小学生4人組の女の子もテディベアが付いた貨幣を指さしながら「これかわいい」と見入っていた。
貨幣の展示のほかに都道府県ごとに作られている「地方自治法施行60周年記念貨幣」のデザインの塗り絵も用意。恐竜やロケットのデザインなどが、子どもたちの人気を集めていた。土曜・日曜には同局の勲章製造作業の一部である七宝盛り付け作業を体験する「七宝体験教室」も開催。実際に同局で作業している職員が指導し、世界で一つだけのペンダントを作る。
広報の岩崎光男さんは「これだけ珍しい貨幣を集めるのは大変。ほかでは見ることができない貴重な貨幣が集まっているのでぜひ来てほしい。自由研究にも使ってもらえたら」と話す。
開館時間は9時~16時45分。入場無料(七宝体験教室は500円)。9月2日まで。