京橋中央商店街(大阪市都島東野田5)で4月25日、静岡県の中学生が地元の特産品を販売する「商い体験」を行った。
「商い」を体験したのは、修学旅行で静岡県磐田市から来た竜洋中学校3年の生徒5人。同校では仕事や社会の仕組みを学ぶキャリア教育の一環として毎年、修学旅行中に職業体験を行っている。生徒がそれぞれ体験したいものを選びグループに分かれ、タコ焼き店に弟子入りしたり、インスタントラーメン発明記念館でもの作りに触れたりと、大阪各地でさまざまな「体験」をしているという。
同商店街は大阪観光コンベンション協会を通じて、こうした活動を受け入れ、商店街中ほどにあるセンタードームなどを会場として提供している。昨年は6校を受け入れ、今年は今回が初となる。
当日は10時から販売を開始。商品は、磐田市特産のチンゲンサイ50株と静岡茶10袋を用意。商品の説明を書いたPOPは自分たちで作ってきたという。大阪に来るのは初めてという生徒がほとんどで、初めは緊張気味だったが、「品物を売るのは難しい。呼び込みをしてもお客さんが来ない。でも商品を買ってくれて『ありがとう』と言ってもらえるとやりがいを感じる」と男子生徒。女子生徒は「関西弁が新鮮。気さくな人が多くて親切に話しかけてくれるのがうれしい。目標は完売」と意気込みを見せる。
平日の日中ということで人通りが少なかったが、「いかがですかあ」と元気な声で通行人を呼び込み、販売開始から1時間後に静岡茶が完売。2時間後にはチンゲンサイも完売した。生徒たちは「こういう体験はなかなかできないので、来てよかった」と笑顔を見せた。