大阪・京橋に居酒屋「あぐんちゃー」(大阪市城東区新喜多1、TEL 080-3864-3764)がオープンして1カ月がたち、にぎわいを見せている。
店主の香川貴志さん(43)と妻の明代さん(41)が切り盛りする同店は、それまで香川さんの叔父が居酒屋を営んでいた店舗を引き継いだ。香川さんの実家の1階部分でもある。
香川さんは、以前10年ほど飲食業に携わったことがあったが「子どもが5人いて、飲食では経済的に厳しい」とサラリーマンに転職。いずれは思い入れのある同店を継ぎたいとは思っていたが、昨年叔父が他界し店を開くことを決意。店は改装し、昼間は会社勤めを続けながら、子育てから少し手が離れかけた明代さんと共に切り盛りする。
店舗面積は約15坪。カウンター9席、座敷12席。お薦めは、沖縄県出身の明代さんが作る「ゴーヤチャンプル」と「自家製焼き豚」、「自家製牛肉のたたき」(以上480円)。独りで来店してもいろいろなおかずを食べられるように、好きな単品メニュー3品の量を少なめにしてドリンクとセットにした「おてごろセット」(1,000円)も用意。客からの要望で「さばの塩焼き定食」や「ミックスフライ定食」など居酒屋では珍しい定食メニューも置く。
近所に住んでいる人がおかずだけをテークアウトしていくこともあるという。「ごはんだけ食べに来る人もいるし、女の人が独りで来ることも多い。ここに来て、知らない人同士でも仲良くなってもらえたらうれしい」と明代さん。
同店から歩いて5分ほどの所に住み、週に1度は足を運ぶという常連客の瑠子さんは「料理も全部おいしい。アットホームで落ち着く」と笑顔で話す。香川さんは「家に帰ってきたような、気兼ねなく来てもらえる店にしていきたい」とほほ笑む。
営業時間は17時~23時。日曜・祝日定休。