関西で初となる「裸足ランニング」の体験イベント「裸足 DE RUN in 大阪!」が1月16日、大阪城公園で開催された。主催は東京で「裸足ランニングクラブ」を運営する日本スポーツ&ボディ・マイスター協会(東京都港区)。
裸足ランニングは、文字通り靴を脱ぎ、裸足の感覚を大切にするランニングスタイル。アメリカを中心に海外でも愛好者が増加しているといわれ、同協会も昨年2月から月5~6回のペース体験イベントを東京・代々木公園を中心に展開。毎回20人を越える参加者を集めている。
大阪城大手門前の芝生で行われたイベントには20~50代の男女25人が参加。三重や和歌山からの参加もあった。「裸足」の研究者で「裸足ランニング」の著書もある講師の吉野剛さん(36)は「裸足になるメリットを感じてほしい。料理をするときに手袋をしないのと同じこと。足が動きやすくなり、着地する感触もはっきり分かるはず」とアドバイス。筋肉の動きについての説明などを交え、人間が本来持っている身体の働きや感覚を生かす方法を2時間にわたってレッスンした。
参加者のほとんどは、普段は靴を履いているランニング愛好者。最高気温が5度に届かない冷え込みの中でも、熱心に裸足の感触を確かめていた。三重県から参加した男性は「以前から裸足ランニングに関心があり、専門書などを参考に自分なりに試していたが、今回走法を実感できた」。大阪市内の女性は「いま足のこの辺りで着地したな、と実感しながら走るのは新鮮で楽しい」と笑顔を見せた。
関西では今後も月1回程度の開催を目指す。同協会理事長の阿部雅行さんは「イベントを広めると同時に、インストラクターの養成や子ども向け講座の開催などにも取り組みたい」と話す。