京橋の京阪モール(大阪市都島区東野田町2)正面入口に3月に設置された「ハート型」のデジタルサイネージが注目を集めている。
ハート型のモニターからは、音楽とともに京阪モールのさまざまな情報を流している。映像が流れていないときには赤いハートが「ドックン・ドックン」と鼓動音に合わせて立体的に動く。ガラス平面にどのようにして映像が映っているのかと興味深けに立ち止まる人の姿が目立っている。
デジタルサイネージは、液晶の低価格化や通信のブロードバンド化により注目されている次世代型の電子看板。商業施設の案内ディスプレーや電車内の液晶ディスプレーなど、ここ数年で大きな広がりをみせている。「ハート型映像」はマイクロビーズレンズを用いた特殊なフィルムをガラス面に設置し、背後(店内)からプロジェクターで投影、デジタルサイネージとしても斬新な手法で注目を集めている。
施設を運営する京阪流通システムズの担当者は「40周年を迎え、新たな試みとしてオリジナル情報誌の創刊、香りのディスプレー、eメール会員限定サービスなどを実施。それらとデジタルサイネージを連動することで、より多くの人の注目を集めて京阪モールへの接触を促す目的で設置した」と話す。
モニターのハート型は40周年のロゴに合わせたという。愛称を「ココみる。」とし、「ここを見ると京阪モールのココロが見られる」という意味を込めた。
「当社にとって京橋は最大の乗客数を誇る駅であり、今後も重要な拠点の一つとして京阪モールやKiKi京橋などの施設を中心に盛り上げを図っていきたいエリア。(ハート型映像が)京橋の新しい待ち合わせの目印になればうれしい」とも。
ハート型モニターの設置は2011年3月17日までを予定。