10月17日から始まったまち歩きイベント「大阪あそ歩(ぼ)」で11月30日、京橋の網島で起こった心中事件の舞台を巡るプログラムが実施される。
「大阪あそ歩」は大阪市、大阪商工会議所、大阪観光コンベンション協会、水都大阪2009実行委員会により昨年10月に発足した大阪コミュニティ・ツーリズム推進連絡協議会が運営する「まち歩き」を中心としたイベント。「施設型」の従来の観光ではなく、「まちそのものの面白さ」を発見・実感できる「オープンエリア型観光」として注目を集めている。
30日に実施される京橋エリアのプログラム名は「心中天の網島」。「心中天の網島」とは、網島の大長寺で江戸時代(1720年)に曽根崎新地紀伊国屋の遊女・小春と、天満の紙屋・治兵衛が実際に起こした心中事件で、近松門左衛門が最高傑作と呼ばれる浄瑠璃の作品に仕上げたことで知られる。
プログラムでは心中の舞台となった藤田邸跡公園、大長寺を中心に、周辺の名所旧跡をガイドが紹介する。大阪あそ歩アシスタント・プロデューサーの陸奥賢さんは「網島、都島、京橋など近隣に住んでいらっしゃる方には特に参加していただき、自分のまちの物語を知ってもらいたい」と話している。
京橋エリアの他コースは「大阪6000年!悠久の大地を知る~大阪城にまつわる秘話を辿りながら~(森之宮・大阪城 11月15日)」や「消えた河内湖を追え!~失われた八剣伝説を求めて(鴫野・放出 11月25日)」など。
「心中天の網島」実施時間は13時~16時ごろを予定。参加費は1,000円。事前の申し込みが必要。定員30人。