JR京橋駅西口に9月下旬から、エコキャップの回収ボックスが設置されている。
同駅では毎月5日の朝清掃時に行うペットボトル・キャップ回収をはじめ、8月末から大阪城公園に回収ボックスを設置するなどして以前からエコキャップ運動に取り組んできた。これまでのエコキャップ運動での実績はワクチン17本分(14,000個)、CO2削減量は127.75キログラム。
「お客さまにも協力いただいてもっと集めたい」と、今回京橋駅に初めて設置した手作りの回収ボックスは、同駅の広報業務などを担当している野世佳織さんのイラストによるもの。さほど大きなサイズではないものの、設置から一時間経過したころにはすでに道行く人から約50個のキャップが自然と集められ、「告知もしていないのにこんなに集まるとは」と係長の冨永さんも喜びの声を漏らしていた。回収したキャップは800個で、ポリオワクチン(小児マヒのワクチン)一つと交換され、アフリカ合衆国・ベナン共和国へ送られる。
回収ボックスはゴミ箱と間違われないよう、改札の駅員の目が届く場所に設置している。「小さな思いやりが誰かのため、世の中のためにつながる。お客さまにもどんどん協力していただいて、皆でエコキャップ運動に取り組めればうれしい。できれば、回収ボックスにキャップを入れていただく際に、キャップに付いたシールをはがしてから入れていただければ(工場でキャップを溶かす際、機械に不備が生じるため)」(冨永さん)とも。