7月1日から始まる京阪神近郊エリアの駅全面禁煙化に向けてJR西日本は6月28日、京橋駅を含む各駅での告知運動を行った。
同日JR京橋駅には「大阪鉄道少年団」が集合。大阪鉄道少年団は1960(昭和35)年に交通道徳協会が作った団体で、小学生~高校生の少年少女で構成される。今回は全面禁煙化に向けての告知運動として、京橋駅北口周辺でティッシュを配布した。
「禁煙にご協力をお願いしまーす」と元気な声と同時に差し出されるティッシュに、急いでいた足を止めて「ありがとう」と受け取っていく人の姿が印象的だった。団員は約30分間の配布後、満足そうな顔で業務を終了した。
同団体は同日朝8時から、宝塚駅を皮切りに尼崎駅・大阪駅・京橋駅・天王寺駅で告知運動を実施した。団長の木野本さんは「今回のような禁煙告知運動や駅清掃を通し、快適できれいな駅作りを今後もしていければ」と話している。
JR西日本ではこれまでも分煙の取り組みを進めきたが、近年ますます高まる受動喫煙防止に対する社会的要請を受け、今月1日にも在来線特急列車(寝台車両除く)を全面禁煙にしたばかり。
今回の全面禁煙化について、JR京橋駅の今川正和駅長は「京橋駅でも以前から、喫煙する方の『吸えなくなっては困る』という意見がありながらも、圧倒的に全面禁煙化を希望する声が多く届いていた。喫煙する方にとってはサービス低下になってしまうのが心苦しいが、どうかご協力いただければ」と話す。