大阪の春を彩る恒例行事「桜の通り抜け」が、大阪造幣局(大阪市北区天満1)で4月15日から始まり、市民や国内外からの来場者が咲き誇る桜を楽しんでいる。
造幣局の南門から約560メートルに及ぶ通りの両側には126品種348本の桜が咲き誇る。通りをぎっしりと埋めた来場客は、今年の花として紹介されている「平野撫子(ひらのなでしこ)」や新たに加わった「手毬(てまり)」などを背景に記念写真をとるなどして、華やかな桜の競演を楽しんでいる。
今年の通り抜けでは、通路の一部が3メートル程度拡幅され、桜だけでなく、1871(明治4)年の造幣局開設当初の門やガス燈などにも近づいて見物することができるようになった。造幣局広報室の岩崎さんは「これまでより、ゆったり桜を眺めていただき、併せて造幣局の歴史も感じてもらえれば」と話す。
さらに、場内には俳句や川柳を投稿できる「投句所」があり、来場者が句をひねる姿も見られる。京都八幡市から訪れた男性は「桜から元気をもらって、ここに来ている人みんなが笑顔。この雰囲気を詠みたい」と桜を眺めていた。投稿された作品のうち優秀な作品は、過去2年分のうちから選び、桜の枝にかけて披露されている。
「桜の通り抜け」開場時間は、月曜~金曜=10時~19時、土曜・日曜=9時~21時。今月21日まで。