大阪府立健康科学センター(大阪市東成区中道1、TEL 06-6973-3535)で7月23日、「健康落語道場」イベントが行われた。落語で笑うことによってストレスを軽減させようという試みで、桂三金さん、桂三幸さん、桂三ノ助さんが出演し、10人が参加した。
落語を聞く前後に唾液を採取し、ストレスの度合いを示す唾液中のコルチゾール値を測定することによって、落語による笑いでストレスがどれだけ緩和されるかを調べるという同イベントの検査結果は、1カ月ほどで郵送で通知される。前回5月28日に行われたイベントでは、参加者22人のうち9人がコルチゾール値が下がり、13人が上がった。
落語は、はじめに桂三幸さんが桂三枝さん作「初恋」を、続いて桂三ノ助さんが「胴斬り」、桂三金さんが「船弁慶」を披露し、観客の笑いを誘った。観客の1人が、「面白かった、落語は歌舞伎と同等だと思っている。ずっと続けてほしい。頑張って」と楽屋を訪ねる場面もあった。
「笑いと健康」について講演を行っているという桂三金さんは「今回は参加者が少なかったが、リピーターも多い。三枝師匠の創作落語を交え、若い人にもとっつきやすいようにしている。このイベントでストレス値が下がる人は、普段から笑っている人。検査に緊張して逆に値が上がってしまう人もいる。リラックスして臨んでほしい」と話した。
次回は9月24日、同会場で開催を予定している。