婚礼式場として長い歴史をもつ太閤園(大阪市都島区網島町9、TEL 06-6356-1118)は9月1日、新ブライダルスペース「リュクセレ」を本館1階に新設した。
もともとレストランとして使用していた430平方メートルのスペースを、新郎新婦の準備、挙式、披露宴、ゲストウエーティングなどをすべてワンフロアで行えるよう改装。プライベートな感覚が味わえるよう、1日2組に限定した。
スペース名の「リュクセレ」は、フランス語の「リュクス(豪華)」と「セレブレ(祝う)」を掛け合わせた造語。「太閤園のサービスとハイグレードな空間で、本物志向の利用者をターゲットにする」(同館関係者)という。
落ち着いた雰囲気の披露宴会場にはフルオーダーで作られた、黒ガラスのテーブルやスワロフスキーのクリスタルガラスの照明が使われる。随所に日本唯一の京唐紙専門店を展開する唐紙職人が製作した模様紙の間仕切りを配置し、そのすき間からは太閤園のシンボルでもある庭園が垣間見えるなど、和のしつらえも空間デザインに組み込まれる。
料理ではフレンチのコースが用意され、新郎新婦の希望で料理をセレクトするフィクススタイルをとる。バカラ社のシャンパングラスやライヨール社のナイフとフォークを使用し、「食器からも上質を演出していきたい」(同)という。
投資額は約2億円。同社では、「リュクレ」の開設によりブランドイメージの向上を狙い、来年度に150組=3億9,000万円の売り上げを目指す。オープン前の8月29日現在、すでに22組の予約があるという。