
牛乳石鹸(せっけん)共進社(大阪市城東区今福西2)とセレクトショップ「BEAMS JAPAN」が共同で立ち上げた「「銭湯のススメ2025~大阪・関西編~」の発足イベントが8月6日、JR京橋駅から徒歩5分ほどの場所にある銭湯「ユートピア白玉温泉」(城東区蒲生)で行われた。
同プロジェクトは、「銭湯文化の魅力を発信する」をテーマに2019年、東京でスタート。今年で5回目迎え、大阪での開催は3年ぶり2回目。
今回は、初の試みとして大阪に本社を置くゲーム会社「カプコン」(中央区)とコラボレーションし、同社の人気格闘ゲームで1991(平成3)年に登場した「ストリートファイターII(通称『ストII』)」をテーマに据える。
舞台は牛乳石鹸と同じ地域にある銭湯「ユートピア白玉温泉」。作中に登場するキャラクター「エドモンド本田」らを描いた巨大な銭湯絵を浴室壁面に掲出し、ロビーにはストIIの特注ゲーム機を設置。利用客は実際にゲームをプレーすることができる。施設内ののれんもストII仕様に変更する。
大阪府内の約160軒の銭湯が協力し、オリジナルのれんを掲出。スタンプラリーも行い、12軒分のスタンプを集めた先着4500人に特製タオルを進呈する。
プロジェクトの主役に抜てきされた「エドモンド本田」は、銭湯を舞台に戦う「風呂愛」あふれるキャラクター。牛乳石鹸の宮崎清伍さんは「経営難の銭湯を救うため銭湯をステージに戦い、集客につなげたり、周囲を掃除するなど義理人情に厚い設定が当プロジェクトと親和性が高い。『ストII』は幅広い世代に親しまれるゲームなので、今回の取り組みが銭湯に足を運ぶきっかけになれば」と話す。
大阪府公衆浴場業生活衛生同業組合の理事長で「めがね温泉」(生野区)を経営する宮前博一さんは「銭湯は昔からコミュニケーションの場。格闘ゲームも人と向き合う文化。2つが融合することで、新しいコミュニケーションの場になれるはず」と期待を込める。
併せて、ストIIの公式フォントやドット絵を使ったTシャツ(7,150円)、キャップ(6,600円)、手ぬぐい(3,080円)などの限定アイテムも販売。牛乳石鹸の特別版「橙箱」も、ビームスのコーポレートカラー「だいたい色」で登場する。これらのオリジナルグッズは8月7日から、梅田の「BEAMS JAPAN」など3店舗や公式オンラインストアで販売予定。
牛乳石鹸の宮崎さんは「ゲームと銭湯、両方のファンが交わることで、風呂文化をもっと楽しく、もっと広く発信していければ」と意気込む。
9月30日まで。