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大産大附属高校女子ダンス部、全国大会で新設の「特別賞」初代受賞校に

ベストストーリーテリング賞を受賞した大阪産業大学附属高校

ベストストーリーテリング賞を受賞した大阪産業大学附属高校

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 高校ダンス部の頂点を決める「第12回全国高校ダンス部選手権」で、大阪産業大学附属高校(大阪市城東区古市1)女子ダンス部が、新設された特別賞「ベストストーリーテリング賞」の初代受賞校に選ばれ、9月9日、同校で訪問表彰が行われた。

第12回全国高校ダンス部選手権 大会の様子①

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 エイベックス・アライアンス&パートナーズ(東京都港区)が主催し、日本漢字能力検定協会(京都市東山区)が協力する同大会。「漢字2文字」で表したテーマをダンス作品として表現するのが特徴で、今年から新設された同賞は、漢字への理解、独創性、時事性、表現力、論理性などを評価基準にする。

 当日は、審査員を務めた同協会代表理事の山崎信夫さんが同校を訪問し、記念のクリスタルの盾を贈った。

 受賞した同校ダンス部のテーマは「人為(いつわり)」。考案したのはコーチのKyanaさん。「作品に使った楽曲『やわらかい仮面』の歌詞からインスピレーションを受けた。信頼していた人が偽善者で、だまされ、傷付き、気付かぬうちに自分を見失い、自分も偽善者になってしまう。この内容から『人為』と書いて『いつわり』と読む、このテーマに決めた。大人になる一歩手前の高校生に、自分自身と向き合い、偽りを偽りと判断できる心を持ってほしいという願いも込めた」と話す。

 山崎さんは「『人』と『為』を組み合わせると『偽』になることに着目し、気付かぬうちに良い顔ばかりする偽善性をクローズアップした視点が秀逸。人間の本質を鋭く捉え、多感な時期ならではの悩みが、肉体的躍動によって表現されていた」と受賞の理由を伝えた。

 女子ダンス部キャプテンの川邊優姫さんは「ダンスは団結しないと、いいものができないので、気持ちをどうやって一つにするか試行錯誤した。テーマについても常にみんなで話し合いを続けてきたので、その努力が評価され、とてもうれしく感じた。この受賞を励みに、これからも人々を感動させるようなかっこいいダンスを踊っていき、ダンスを通じて人とのつながりを増やしていきたい」と喜びを語った。

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