京阪電気鉄道（大阪市中央区大手前1）と京阪流通システムズ（中央区天満橋京町1）が、京阪電車京橋駅前に「京橋花月」劇場を核とした複合商業ビル「京阪京橋片町口ビル（仮称）」の建設を発表したのは昨年8月、その後の状況はどうなっているのか。

　京阪グループは流通事業やビル賃貸事業を、ホテル事業・マンション分譲事業とともに強化事業と位置づけおり、今回の同ビル建設は経営ビジョン具現化の施策の1つとしている。今回の事業は京阪の収益事業にとどまらず、吉本興業とコラボレーションを図ることで、京橋エリア活性化の起爆剤にしたい考え。

　京橋の「京阪モール」や「Kぶらっと」などの既存施設とのシナジー効果も見込む。経営統括広報宣伝担当の平田さんは「吉本興業の笑いのエンターテインメントを核とし、今後は1～4階の物販・飲食店舗に関しては、笑・遊・美をテーマにテナントを集め、順次発表していきたい。地域の商店街などにも説明に回っており、地域の活性化につながると喜んでいただいている」と話す。

　同ビルの建設は、敷地整序型の土地区画整理事業の活用を予定しており、地上5階建てで、京橋花月劇場は最上階に入居する。営業開始は2008年秋を予定。

京阪電気鉄道京阪流通システムズ京阪グループ、京橋に新複合ビル建設へ－吉本興業「京橋花月」も（京橋経済新聞）