「映画ファンのための映画まつり」として、大阪の映画ファンに熱く支持されている「おおさかシネマフェスティバル」が2月29日~3月2日、大阪歴史博物館(中央区大手前4)で開催される。企画運営は、おおさかシネマフェスティバル実行委員会事務局(TEL 06-6373-1211)。
今年で3回目を迎える同フェスは、1976年から2000年までの25年間にわたり開催されていた「おおさか映画祭」を2006年度から新しく再スタートさせたもの。大阪ならではの映画祭を目指し、年間200本以上の映画を見た大阪の投票委員によって選考される、その年の「ベストテン」も発表する。なかでも「個人賞」は、映画として優れた技量を有するのはもちろん、大阪または関西にゆかりのある人物が絡んだ作品である点を、大きな判断材料としている。選ばれた映画の製作者には賞を贈呈して敬意を表し、特別上映や新作プレミアなども開催、映画ファンの交流の場を目指す。
初日には、日本の名監督であるマキノ雅広監督の生誕100年目記念として「マキノ雅広作品特別上映」を実施する。マキノ監督の甥(おい)に当たる長門裕之さんのトークショーも開催を予定しており、「名監督の大阪ゆかりの映画をこの素晴らしい機会にぜひご覧いただきたい」(同事務局)と話す。そのほか、特別上映や未公開作品の上映、トークショー、ベストテンの発表・表彰式などがあり、3日間に渡って楽しめるプログラムとなっている。
また2日の表彰式には、映画「呉清源 極みの棋譜」で同フェスの外国映画部門主演男優賞を受賞したチャン・チェンさんの来場が急きょ決定。表彰式のプログラムは完売となっているが、同日18時30分より大阪国際交流センター(天王寺区上本町8)でスペシャルイベント「チャン・チェンとの夕べ」と題したトークショーと受賞映画の上映会を開催(開場18時)。2月23日より前売りチケットを発売している。
「今年もチケット発売前から多くのお問い合わせをいただいている。3日間の期間中はたくさんのゲストを迎え、映画ファンと映画人との交流、そして大阪ならではの文化発信の場として盛り沢山な内容にしたい」(同)とも。
料金は、前売り=1,000円、当日=1,200円(2月29日~3月1日、入れ替え制)、前売り=2,500円、当日=2,800円(3月2日1日通し券)。
「チャン・チェンとの夕べ」、前売り=1,500円、当日=1,800円