大阪府立青少年会館(大阪市中央区森ノ宮中央2、TEL 06-6942-2441)を稽古場としている劇団P・T企画は2月28日より、欧風料理「Chez Noix(シェノワ)」(東大阪市、TEL 06-6784-6575)でプロデュース公演「大西洋に消えた100万弗」を上演する。
同公演は、レストランでの公演ということで、仕事帰りに気軽に立ち寄れるようレイトショー形式を採用。酒と食事を楽しみながら登場人物と一緒になって推理するなど、観客参加型のミステリー芝居形式になっているのが特徴。
1997年結成の劇団P・T企画は、大阪を中心に活動。劇場で本公演を行いながら、レストランやバーなどで名作ミステリーを舞台化した「ミステリー名作選」を上演している。
そのきっかけを、同劇団制作の丹原さんは「音楽の場合はライブハウスで飲食ができるし、レストランでもピアノの生演奏があるのに、なぜ芝居はできないのかなと私自身ずっと感じていた。そんな時、よく行くバーのマスターに『奥のパーティールームでなんかできへん?』って言われたのが始まり」と振り返る。
客席と舞台が二分された劇場では決して味わえない臨場感、そしてゲーム形式で上演される作品は、ミステリーファンにとどまらず、演劇になじみがなかった層からも「次回は絶対謎を解いてやる」とリピーターが続出するほど。
「せっかく舞台のないバーやレストランでやるのだから、見ているお客さんも一緒になって謎解きをできるようなものにしたい。狭い空間の中では、お客様を巻き込まざるを得ない状態、演劇の楽しみ方も本当はそうじゃないのかな。見るだけなら映画やテレビでもできる。でも、その世界に入り込んで体感できるのが、この『ミステリー名作選』。お腹をすかせて、ぜひお越しください」(同)とも。
開演時間は、木曜・金曜=19時~・21時30分~、土曜=15時~・18時~・21時~、日曜=15時~・18時~、月曜=19時~。料金は、前売り=3,000円(1ドリンク+食事付き、30席限定の完全予約制)。3月3日まで。